菩薩界とは、絵像や仏像として普通は考えるが我々が自分の徳性を発揮して社会のために尽くす働きを心や肉体に表した時をいうのである。智恵を持って他人に尽くす時は勇優菩薩、智恵をもって行う時は文殊菩薩であり、自分をぎせいにしても人を救うという心は、みろく菩薩の働きである。

　

吉男「人助け、人助けと言うけれども、そんなに菩薩界に至る心境というのは難しいものがあるよね。だってさあ人を助ける心でしょ。自分を犠牲にしたことがないからわからあによ」

峯　「誰でもそうだろうさ」

吉男「教員といっても、まあ確かに菩薩界に入ったときもあるかもしれないけれども」

峯　「子供を救うとかさ、相対的にはそうだと思うんだ。子供の将来とか、幸せにするために育てるんでしょ」

吉男「そうそう」